海外旅行保険の家族特約が付くのは、ゴールド以上の限られたカードだけで、家族の額は本人の表とは別に決まっています。

  • 家族特約があるのは、dカード GOLD・三井住友カード ゴールド・au PAY ゴールドカードなど。三井住友カード ゴールド(NL)とdカード GOLD Uにはありません
  • 家族の治療費用は、dカード GOLDで本人300万円に対して50万円。三井住友カード ゴールドは200万円
  • 家族カードの会員になると、家族特約ではなく本人と同じ額で数えられる
  • 2枚持ちでの扱いは、死亡・後遺障害が「最も高い額」までと公式に書かれている。家族分に及ぶかは三井住友・dとも書いていない

三井住友カード・dカード・au PAY カード・楽天カードの公式ページと、楽天プレミアムカードのガイドを読みました。2026年10月16日時点の記載です。

目次
  1. 家族特約は、ゴールド以上のカードの中でも限られます
  2. 家族の額は、本人の額とは別の表です
  3. ヤングゴールドとエグゼクティブは、一段低い額です
  4. 家族の分は、誰のカードで払うかが決まっています
  5. 家族の範囲は、券種で2段階に分かれます
  6. 家族の補償も、出国から3か月で切れます
  7. 家族が会員になれば、本人の額で数えられます
  8. 家族特約に関するよくある質問
  9. 2枚持ちで家族の額が足されるかは、公式が書いていません
  10. 家族特約のないカードで、同伴の家族はどうなるか
  11. まとめ。家族の補償は、特約と会員で分けて確かめる

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いま持っているカードを選ぶと、ここに判定が出ます

  • 12枚目はいりません
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  • 3条件を満たせば得します
  • 4同じ会社の2枚目になります

家族特約は、ゴールド以上のカードの中でも限られます

家族特約は、本会員の家族が、本人とは別の枠で補償される仕組みです。ゴールドなら付く、とは限りません。

カード家族特約補償の対象者(公式の書き方)
三井住友カード ゴールドあり本会員の、生計を共にする19歳未満の同居の親族・別居の未婚の子
三井住友カード ゴールド(NL)なし家族特約の対象の一覧に載っていない
三井住友カード(NL)なし同上
dカード GOLDあり本会員・家族会員。本会員と生計を同一にする配偶者・19歳未満で同居の親族・19歳未満で別居の未婚の子
dカード GOLD Uなし本会員・家族会員だけ。家族の行が無い
楽天プレミアムカードなし「会員」。ガイドに家族特約の記載が無い
au PAY ゴールドカードあり「本会員のご家族さま」の列がある
au PAY カードなし本会員・家族会員だけ
エポスカードなし本人のみ。会員同士の同伴者は条件つき(台帳 2026-10-09 確認)

同じ「ゴールド」でも、三井住友カードはNLの有無で分かれます。ゴールド(NL)は、本人側の表には治療費用100万円と載っていますが、家族特約の対象の一覧には入っていません。

dカードも同じ構造です。dカード GOLD U は、本会員と家族会員が補償されるだけで、本会員と生計を同一にする配偶者などの行がありません。

家族特約と、家族カードの会員であることは、別の仕組みです。この2つを混ぜて読むと、家族の額を取り違えます。違いは、後ろの節で額を並べて確かめます。

数値はデータと出典に1行ずつ置いています。本人側の治療費用を2枚持ちで比べた表は、2枚目の海外旅行保険にあります。

家族の額は、本人の額とは別の表です

家族特約が付いていても、家族に出る額は本人と同じではありません。公式のページは、本人の表と家族の表を別々に載せています。

項目dカード GOLD(本人→家族)三井住友カード ゴールド(本人→家族)au PAY ゴールドカード(本人→家族)
傷害・疾病治療費用300万円 → 50万円300万円 → 200万円300万円 → 50万円
賠償責任5,000万円 → 1,000万円5,000万円 → 2,000万円5,000万円 → 1,000万円
携行品損害(免責3,000円)最高50万円 → 15万円50万円 → 50万円最高50万円 → 15万円
救援者費用500万円 → 50万円500万円 → 200万円500万円 → 50万円
傷害死亡・後遺障害最高1億円 → 1,000万円最高5,000万円 → 最高1,000万円最高1億円 → 1,000万円

死亡・後遺障害の最高額は、本人の側も条件つきの額です。dカード GOLDとau PAY ゴールドでは、日本出国前に旅行代金を決済した場合の額で、決済しなければ5,000万円です。三井住友カード ゴールドは、カード利用条件付帯の額です。

  • 50万円 ÷ 300万円 ≒ 17% → dカード GOLD・au PAY ゴールドの家族の治療費用
  • 200万円 ÷ 300万円 ≒ 67% → 三井住友カード ゴールドの家族の治療費用

治療費用で見ると、家族に出る額は本人の6分の1から3分の2まで開きます。家族特約の有無だけでなく、家族の額まで比べる必要があります。

ヤングゴールドとエグゼクティブは、一段低い額です

三井住友カードのヤングゴールドとエグゼクティブは、本人側も家族側も、ゴールドより低く置かれています。

項目本人家族
傷害・疾病治療費用100万円50万円
賠償責任4,000万円2,000万円
携行品損害(免責3,000円)25万円15万円
救援者費用150万円100万円
傷害死亡・後遺障害最高3,000万円最高500万円

治療費用の家族の額は、dカード GOLDと同じ50万円です。ただし本人の100万円に対する割合は50%で、dカード GOLDの17%より、本人との差は小さくなっています。

家族の分は、誰のカードで払うかが決まっています

三井住友カードは、家族の表に「すべての補償項目について、事前に旅費などを本会員のカードでクレジット決済いただくことが前提」と書いています。家族の旅費を家族自身のカードで払っても、この条件は満たされません。

dカード GOLDは逆で、「dカード GOLDでのお支払いなどの条件はございません」と書かれています。決済の有無で変わるのは、傷害死亡・後遺障害の額だけです。

「すべての補償項目について、事前に旅費などを本会員のカードでクレジット決済いただくことが前提となります」

三井住友カードの利用付帯が成立するのは、日本出国前に公共交通乗用具の利用代金か、募集型企画旅行の旅行代金を、そのカードで決済した場合です。空港までの交通費を本会員が払えば足ります。

家族の範囲は、券種で2段階に分かれます

家族として数えられるのは、続柄が合うだけでは足りません。時点の条件があります。

  1. 旅行に出発した時点:海外旅行の目的で住居を出発した時点で、対象の親族であること。旅行に出発したあとに生まれた子は、対象になりません(三井住友カードの例)
  2. 事故・発病・費用発生の時点:その時点でも、対象の親族であること
  3. 19歳の判断:家族特約の対象者が住居を出発した日の年齢で判断する(三井住友カード)

三井住友カードは、範囲を券種で2段階に分けています。Visa Infinite・プラチナは、本会員の配偶者、生計を共にする同居の親族、生計を共にする別居の未婚の子です。年齢の限定はありません。

プラチナプリファード・ゴールド・プライムゴールド・ヤングゴールド・エグゼクティブは、生計を共にする19歳未満の同居の親族と、19歳未満の別居の未婚の子です。

配偶者を名指しするのは、プラチナ以上とdカードです。三井住友カード ゴールドの行には配偶者の語がなく、配偶者が入るかは表の文言だけでは読み切れません。dカードは、婚姻の届出をしていない事実婚の配偶者も含むと書いています。

親族は、6親等以内の血族または3親等以内の姻族と定義されています。ただし、生計を共にしていることが前提なので、同居していても勤めている家族の場合は対象外になることがある、と公式に書かれています。

家族の補償も、出国から3か月で切れます

補償される期間には、家族にも本人と同じ上限があります。

三井住友カードは日本出国日から3か月後の午後12時まで、au PAY ゴールドカードは日本を出発してから3か月後の午後12時までと書いています。dカードは、日本を出国した翌日から数えて90日目の午後12時までです。

家族を連れた海外赴任や、家族だけが残って長く滞在する場合は、この上限を超えた分に家族特約は及びません。

家族が会員になれば、本人の額で数えられます

家族の補償を厚くする方法は、家族特約のほかにもあります。家族がカードの会員になることです。

dカードの表は、列が2つに分かれています。「本会員/家族会員」と「本会員のご家族様」です。家族カードの会員は、前者の列に入ります。

  • 本会員・家族会員の列(dカード GOLD):治療費用300万円、賠償責任5,000万円、救援者費用500万円
  • 本会員のご家族様の列(家族特約):治療費用50万円、賠償責任1,000万円、救援者費用50万円

au PAY ゴールドカードの表も同じ形です。「本会員さま・家族会員さま」の列が治療費用300万円で、「本会員のご家族さま」の列が50万円になっています。

家族カードの会員なら、家族特約の6倍の治療費用が付きます。たとえば配偶者がdカード GOLDの家族カード会員なら、配偶者の治療費用は50万円ではなく300万円です。

  • 300万円 − 50万円 = 250万円 → 配偶者を家族特約のままにせず、家族カードの会員にしたときに増える治療費用(dカード GOLD)

家族カードの会員になれば自動で付く、というわけではありません。dカード GOLD U は、本会員と家族会員の列に入りますが、「海外旅行費用のお支払いがある場合に限り、補償対象」と書かれています。日本発着の国際線の航空券か、募集型企画旅行の料金が条件で、最寄りの空港までの国内線の航空券や空港使用料は対象になりません。

家族カードの年会費は今回確認していないので、足す前にカードごとの料金表で確かめます。三井住友カードは、家族特約のページに家族カード会員の行がなく、扱いは読み取れませんでした。

夫婦が別々の本会員になる持ち方との違いは、夫婦の2枚目に置きました。そこではポイントと請求の話を扱っていて、保険は扱っていません。

家族特約に関するよくある質問

事実婚の配偶者は対象になりますか

dカードは、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含むと書いています。三井住友カードは、このページに配偶者の定義を置いていません。

子どもの19歳の誕生日が旅行中にある場合は

三井住友カードは、住居を出発した日の年齢で判断すると書いています。dカードのページは「19歳未満」とだけあり、判断する日を書いていません。

家族の旅費は、家族自身のカードで払ってもよいですか

三井住友カードは、本会員のカードで決済することが前提と書いています。dカード GOLDは、支払いなどの条件はないと書いています。au PAY ゴールドカードも自動付帯で、家族の旅費の払い方は条件に入っていません。

dカード PLATINUMも同じですか

家族の額は、dカード GOLDと同じです。治療費用50万円、賠償責任1,000万円、携行品損害15万円、救援者費用50万円。本人側の賠償責任は1億円で、GOLDの5,000万円より高くなっています。

2枚持ちで家族の額が足されるかは、公式が書いていません

2枚持ちで治療費用などの保険金が合算されることは、JCBの公式に書かれています。家族特約の額も同じように足されるのかが、確かめたかったことです。

公式書かれていること
楽天プレミアムカードのガイド同様の保険が付いたカードを複数枚持つ場合、傷害死亡保険金は、それぞれのカードの額のうち最も高い額が上限。法人カードとそれ以外は別々に適用
JCBのよくあるご質問死亡・後遺障害は、最も高い額を限度に按分。その他の保険金は、額を合算した範囲内で実際の損害額を限度に按分
三井住友カードの海外旅行傷害保険のページ他社カードとの扱いの記載なし
dカードの海外旅行保険のページ他社カードとの扱いの記載なし

楽天とJCBが書いているのは、カードを複数枚持つ場合の一般的な扱いです。家族分への適用は、どのページも書いていません。

書かれていないことは、「足されない」でも「足される」でもありません。公式が公開していない、という状態です。

そのため、家族特約のあるカードを2枚持つときの見積もりは、公式が書いている範囲で組みます。死亡・後遺障害は、2枚の額を足さず、高いほうの1,000万円を上限として見ておきます。

出発前に、カード裏面の保険デスクへ確かめること。

  • 家族特約のあるカードを2枚持っている場合、家族の治療費用は合算されるか
  • 家族の死亡・後遺障害は、最も高い額までか
  • 家族の旅費は、どのカードで払えば条件を満たすか

家族特約のないカードで、同伴の家族はどうなるか

家族特約が付かないカードでも、同伴者に保険が及ぶことがあります。楽天カードは、同伴者の適用条件を例で書いています。

状況適用
楽天カード会員が、自分のカードに紐づく家族カード保有者の旅行代金を払った家族カード保有者は適用対象
カードを持たない子どもの旅行代金を払った子どもは対象外
全員が楽天カードを持つ複数人の旅行代金を、まとめて楽天カードで払った払った本人と同伴者全員が適用対象(友人・家族を問わない)
自分ひとり分だけを決済し、楽天カードを持つ同伴者は決済しなかった本人のみ

カードを持たない子どもは、旅費を払ってもらっても対象外です。楽天プレミアムカードにも家族特約はないため、楽天のカードだけで子どもを補償するなら、子ども自身が会員になる形が公式の例にあります。

エポスカードは本人のみが対象ですが、会員同士なら、代表者が旅行代金をまとめて払うことで同伴者にも適用されます。家族特約とは別の条件です。

まとめ。家族の補償は、特約と会員で分けて確かめる

家族の補償を確かめる順番は、次のとおりです。

  • 手持ちのカードに家族特約があるか。ゴールド(NL)やGOLD Uには、ない
  • 家族の治療費用は、本人の何割か。dカード GOLDは約17%、三井住友カード ゴールドは約67%
  • 家族を家族カードの会員にすれば、本人と同じ額で数えられる列に入る
  • 2枚持ちでの家族分の扱いは、公式に書かれていない。出発前に保険デスクへ確かめる

2枚持ちの家族分は、公式の記載が見つからない領域です。

保険を理由に足さなくていい人の条件は、2枚目がいらない人の条件にまとめています。国内の旅行の家族の扱いは、2枚目の国内旅行保険です。

出典

この記事の数値は、各カード会社の公式ページで確認したものです。日付は確認した日で、比較サイトなどの二次情報は使っていません。

  1. 三井住友カード|旅行安心プラン(海外旅行傷害保険) / 2026年10月16日 確認
  2. dカード|海外旅行保険 / 2026年10月16日 確認
  3. au PAY カード|海外旅行あんしん保険 / 2026年10月16日 確認
  4. 楽天カード|クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険 / 2026年10月16日 確認
  5. 楽天プレミアムカード|海外旅行傷害保険ガイド(PDF) / 2026年10月16日 確認
  6. JCB よくあるご質問|海外旅行傷害保険が付帯されているカードを複数枚持っている場合の補償 / 2026年10月16日 確認
  7. エポスカード|会員様向け海外旅行保険 / 2026年10月9日 確認

データと出典には、判定が使っている数値を1行ずつ、どの公式ページのいつ時点の記載かとあわせて置いています。

持っているカードで確かめる

いま持っているカードを選ぶと、ここに判定が出ます

  • 12枚目はいりません
  • 22枚目を作ると得します
  • 3条件を満たせば得します
  • 4同じ会社の2枚目になります