海外で出す1枚は、手数料の率が低いほうに決めます。台帳の14枚で、海外事務手数料は1.60%から3.85%まで開いています。
- 1.60%は、JCB W とイオンカード。ビックカメラSuicaカードは、JCBブランドで選んだときだけ1.60%
- 3.63%は楽天カードと三井住友カード。3.85%はエポス・dカード・PayPayカード・au PAY カード
- 10万円を使うと、1.60%と3.85%の差は2,250円
- JCBなら1.60%とは限らない。PayPayカードは、JCBも3.85%
- リクルートカードは、公式のご利用ガイドに料率の記載がない
各社の公式ページを読みました。2026年10月22日時点の記載です。
目次
あなたの場合を判定する
いま持っているカードを選ぶと、ここに判定が出ます
- 12枚目はいりません
- 22枚目を作ると得します
- 3条件を満たせば得します
- 4同じ会社の2枚目になります
率は1.60%から3.85%まで、カードごとに決まっています
海外事務手数料は、外貨での支払いを円に換算するとき、国際ブランドの為替レートに上乗せされる費用です。請求の円貨換算後の金額に含まれるので、明細では手数料として別の行には出ません。
台帳の14枚を、公式のお知らせとFAQから表にしました。同じ会社の券種は1行にまとめています。
| カード | 率 | ブランドの違い | 適用の起点 |
|---|---|---|---|
| JCB W | 1.6%(基準レートに加算) | JCBブランドのみ | 記載なし |
| イオンカード | 1.60% | Visa・Mastercard・JCBとも同じ | 記載なし |
| ビックカメラSuicaカード | Visa 3.85%、JCB 1.60% | JCBだけ低い | 記載なし |
| 楽天カード・楽天プレミアム | 3.63% | Visa・Mastercard・JCB・American Expressとも同じ | 2025年3月から |
| 三井住友カード(NL・ゴールドNL) | 3.63% | Visa・Mastercard | 2024年11月1日以降に到着した売上から |
| エポスカード | 3.85% | Visaのみ | 2025年7月1日以降に処理された分から |
| dカード・GOLD・GOLD U | 3.85% | Visa・Mastercard | 2025年12月1日以降に到着する売上から |
| PayPayカード | 3.85% | Visa・Mastercard・JCBとも同じ | 2025年3月10日以降の売上到着分から |
| au PAY カード | 3.85%(税込。税抜3.50%) | Visa・Mastercard | 2024年6月20日以降に処理された売上から |
| リクルートカード | 書かれていない | — | — |
1.60%の側にいるのは、JCB Wとイオンカードの2枚です。楽天・三井住友・エポス・dカード・PayPay・au PAYの6社は、2024年から2025年にかけて、それまでの2.20%や1.55%から率を上げました。公式のお知らせに、改定前の率が書かれています。
表の「記載なし」は、公式のページに改定の日付や適用の起点が書かれていないという意味です。JCBのページとイオンのFAQは、いつからその率なのかを書いていません。書かれていない日付を推測で埋めると、古い率を今の率として読ませてしまうので、空けてあります。
率が変わり続けているので、数字は確認日つきで読みます。台帳の出どころはデータの一覧にあります。
10万円を使うと、手数料の差は2,250円です
率の差が小さく見えても、使う額を掛けると金額になります。
- 10万円 × 1.60% = 1,600円(JCB W・イオン)
- 10万円 × 3.63% = 3,630円(楽天・三井住友)
- 10万円 × 3.85% = 3,850円(エポス・dカード・PayPay・au PAY)
- 差:3,850円 − 1,600円 = 2,250円。20万円なら4,500円
10万円と20万円は例です。差は、海外で払う額に比例して大きくなります。旅行で数千円しか払わない人は、差も数百円で収まります。
ここに載せたのは手数料だけです。ポイントが付くか、保険が付くかは別の条件で、カードごとに確かめます。海外の保険は海外旅行保険の記事に並べました。
JCBなら1.60%とは限りません
JCBブランドを選べば1.60%と思われがちですが、PayPayカードは違います。
PayPayカードのお知らせは、改定前を Visa 2.20%・Mastercard 2.20%・JCB 1.60% と書き、改定後はいずれも3.85%(税込)としています。2025年3月10日以降の売上到着分からです。
PayPayカードの表を見ると、JCBだけが1.60%で低かった時期から、全ブランドをそろえる改定に変わったことが分かります。JCBのページが1.6%と書いていても、カード会社が自社のお知らせで別の率を示している例がある、ということです。
JCBが1.60%を示すのは、JCB自身のページです。換算日の基準レートに1.6%を加えた換算レートで、JCBグループのカード発行会社が発行するカードに適用される、と書かれています。JCB Wの名指しは無く、JCBが発行する自社のカードとして1.6%を載せました。
発行会社が別のカードは、発行会社のページで見ます。
- ブランドで率が分かれる:ビックカメラSuicaカード(ビューカードのFAQ。Visa・Mastercardは3.85%、JCBは1.60%)
- ブランドを問わず同じ:イオンカード(1.60%)、楽天カード(3.63%)、PayPayカード(3.85%)
- ブランドが1つ:JCB W(JCB)、エポスカード(Visa)、au PAY カード(Visa・Mastercardのみ)
ブランドを選べるカードは、率の低いブランドで作ることができます。ビックカメラSuicaカードは、台帳ではVisaとJCBの2ブランドを載せています。ブランドを分ける理由は国際ブランドの記事で書きました。
海外事務手数料に関するよくある質問
本文で扱わなかった疑問を置きます。
日本語のサイトで買っても、手数料はかかりますか?
外貨での取引になる場合は、かかります。三井住友カード、dカード、au PAY カードのお知らせは、日本語表記のインターネットサイトや通信販売でも外貨でのお取引になる場合がある、と書いています。
換算に使われるのは、利用日のレートですか?
利用した日のレートではありません。JCBは、支払い処理を行った日が換算日です。イオンカードとビューカードは、決済センターが処理した日のレートで換算します。イオンカードは、請求金額の確定後に、請求明細書の備考欄で適用されたレートを確認できると書いています。
改定日より前に使った分にも、新しい率がかかりますか?
かかることがあります。三井住友カードは、2024年10月31日以前の利用分でも改定後の率が適用される場合がある、と書いています。楽天カードも、新料率の適用開始日は利用日と必ずしも一致しない、としています。
率が書かれていないカードは、どう確かめますか?
リクルートカードのご利用ガイドには、海外事務手数料の料率の記載がありません。率はここに載せていません。発行会社に問い合わせて確かめます。
au PAY カードは、2026年に上がると聞きました。
公式の2024年4月15日のお知らせは、3.50%(税込3.85%)です。2026年11月20日から4.50%とする第三者の記述がありますが、公式のお知らせ一覧の新しい10件には、再改定の記載がありません。表には、公式で確かめた3.85%を載せました。
手持ちの2枚で、海外で先に出す1枚を決めます
組み合わせごとに、先に出す1枚を並べます。台帳の率は手数料だけを比べたもので、ポイントと保険は含みません。
| 手持ちの2枚 | 先に出す1枚 | 理由 |
|---|---|---|
| 三井住友カード(NL)と JCB W | JCB W | 3.63%と1.6%で、2.03ポイント低い。ブランドも分かれるので、片方の予備にもなる |
| 楽天カードと三井住友カード(NL) | 手数料では決まらない | どちらも3.63%。ポイントと保険で選ぶ |
| dカードとイオンカード | イオンカード | 3.85%と1.60%で、2.25ポイント低い。イオンは旅行傷害保険が付かないので、治療費用はdカード側の保険を確かめる |
| エポスカードと au PAY カード | 手数料では決まらない | どちらも3.85%。ブランド・ポイント・保険で選ぶ |
| リクルートカードと、ほかの1枚 | 率が分かる側 | リクルートカードの率は、公式のご利用ガイドに書かれていない |
2枚の率が同じなら、手数料は決め手になりません。差が出るのは、片方が1.60%の側にいるときだけです。
たとえば、dカードとイオンカードの組み合わせで、旅行で10万円を海外で払うと、手数料はdカードで3,850円、イオンカードで1,600円です。差の2,250円は、イオンカードに旅行傷害保険が付かないことと引き換えです。
治療費用の備えを相手側に任せて、海外の支払いはイオンカードに寄せる分け方もあります。逆に、保険を重く見る人は、手数料が高い側を出す代わりに、保険が付くカードを選びます。どちらを取るかは、海外で払う額と、保険をどこまで備えたいかで変わります。
イオンカードの海外の手数料と保険は、イオンカードの記事に詳しく書きました。
手数料の率は、お知らせの順に確かめます
台帳の数字は、2026年10月に公式のお知らせから読んだ値です。自分のカードで確かめるときの順番は、次のとおりです。
- お知らせを探す:カード会社の「事務処理手数料」「海外事務手数料」の改定のお知らせか、換算レートのFAQを見る
- ブランド別か確かめる:PayPayカードやビューカードのように、ブランドで率が違うことがある
- 起点の日を見る:改定後の率は、売上が到着した日や処理された日から適用される。利用日とは前後する
- 税込かを見る:楽天・三井住友・dカード・PayPay・au PAYは、お知らせが税込と書いている。JCB・イオン・ビューカードのページは、1.60%が税込か税抜かを書いていない
お知らせの日付が古いカードは、改定が入っていないか見直します。台帳の確認日はデータの一覧に載せています。
まとめ。出す1枚は率で決め、同率ならほかの条件で選ぶ
判断が分かれるところだけを並べます。
- 海外事務手数料は、台帳の14枚で1.60%から3.85%。10万円で最大2,250円の差になる
- 1.60%の側は JCB W とイオンカード。JCBなら安いとは限らず、PayPayカードはJCBも3.85%
- 2枚の率が同じなら、手数料では決まらない。ポイント・保険・ブランドで選ぶ
海外で出す1枚は、手数料の率が低いほうに決めます。海外で払う額が小さい人は差も小さいので、手数料だけで2枚目を選ぶ必要はありません。旅行の前に、手持ちの2枚の率を表で見比べておきます。
出典
この記事の数値は、各カード会社の公式ページで確認したものです。日付は確認した日で、比較サイトなどの二次情報は使っていません。
- 楽天カード|海外決済の適用レート・手数料の確認 / 2026年10月22日 確認
- 三井住友カード|外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内 / 2026年10月22日 確認
- エポスカード|外貨でのショッピング利用時の事務手数料改定のお知らせ / 2026年10月22日 確認
- JCB|海外でのカード利用上のご注意 / 2026年10月22日 確認
- dカード|「海外でのdカードご利用に伴う事務処理手数料」改定のお知らせ / 2026年10月22日 確認
- イオンカード|海外でカードを利用したときの為替レートを教えてください / 2026年10月22日 確認
- PayPayカード|海外取引事務処理手数料の改定について / 2026年10月22日 確認
- au PAY カード|外貨でのショッピング利用時における事務処理手数料改定のお知らせ / 2026年10月22日 確認
- ビューカード|海外でビューカードを利用した場合の換算レートについて / 2026年10月22日 確認
- リクルートカード ご利用ガイド / 2026年10月22日 確認
データと出典には、判定が使っている数値を1行ずつ、どの公式ページのいつ時点の記載かとあわせて置いています。
持っているカードで確かめる
いま持っているカードを選ぶと、ここに判定が出ます
- 12枚目はいりません
- 22枚目を作ると得します
- 3条件を満たせば得します
- 4同じ会社の2枚目になります