メインは、使った金額で効く条件がいちばん多く乗る1枚で、サブは、回数・店・支払い先で効く条件を受け持つ1枚です。
- 基本還元率や年会費の利用額条件は、金額で効く。メインに集める
- 「前年に1回」の条件は、回数で効く。サブに回しても年1回は使う
- 対象店7%や優待店は、場所と払い方で効く。その会計でだけサブを出す
- ドコモ料金の5%や旅行傷害保険は、支払い先で効く。その請求だけ載せる
三井住友カード・リクルートカード・ビューカード・dカード・JCBの公式ページを読みました。2026年10月8日時点の記載です。
目次
条件の効き方は、4つに分かれます
カードの名前から「メインはこれ」と決めると、手持ちが変わるたびに考え直すことになります。公式ページに書かれた条件を、何に対して効くかで分けておけば、手持ちが何であっても同じ手順で決められます。
読んだ条件の分かれ方は、金額・回数・場所と払い方・支払い先の4つ。
| 効き方(何で効くか) | カード | 公式に書かれていた条件 | 置き場所 |
|---|---|---|---|
| 金額(使った額) | リクルートカード | ご利用額に対して1.2% | メイン |
| 金額(使った額) | ゴールド(NL) | 年間100万円で翌年以降の年会費が永年無料 | メイン |
| 金額(使った額) | dカード GOLD U | 年間30万円以上で年会費3,300円が実質無料 | メイン |
| 回数(使ったか) | ビックカメラSuicaカード | 前年1年間にクレジット利用が確認できれば年会費524円が無料 | サブでも年1回 |
| 回数(使ったか) | dカード | 2027年1月から、前年度に1度も利用がないと年会費1,650円 | サブでも年1回 |
| 場所と払い方(どの店・どの決済か) | 三井住友カード(NL) | 対象のコンビニ・飲食店で、スマホのタッチ決済かモバイルオーダーなら7% | その会計でだけ |
| 場所と払い方(どの店・どの決済か) | JCB カード W | 事前にポイントアップ登録のうえ、優待店で最大10.5% | その会計でだけ |
| 支払い先(何を払うか) | dカード GOLD U | 支払いを設定した対象のドコモ利用料金が5% | その請求だけ |
| 支払い先(何を払うか) | ゴールド(NL)の旅行傷害保険 | 事前に旅費などをそのカードで決済することが前提 | その請求だけ |
カードの名前ではなく、条件が何で効くかで仕分けます。同じカードの中にも、効き方の違う条件が混ざっています。dカード GOLD Uは、年間30万円(金額)と、ドコモ利用料金の5%(支払い先)の両方を持つカードです。
メインカードとサブカードの違いは、役割というより、条件の置き場所の違いです。
仕分けの外に置くものもあります。海外旅行保険の治療費用は、複数のカードで合算されます。どちらをメインにしても増え方は変わらないので、ここでは数えません。合算の根拠と、利用付帯が何を払えば成立するかは2枚目の海外旅行保険に書きました。
国際ブランドも、仕分けの外です。2枚でブランドが分かれるかどうかの話で、どちらがメインかでは変わりません。分けたときに変わるものは国際ブランドを分ける記事にまとめました。
金額で効く条件は、載せた額がそのまま差になります
金額で効く条件には、2種類あります。載せた分だけ増える比例型と、届かなければ全額かかる閾値型です。
| 型 | 公式に書かれていた例 | 載せ方で変わるもの |
|---|---|---|
| 比例型 | リクルートカードの1.2%/三井住友カード(NL)の通常200円(税込)につき1ポイント(0.5%) | 載せた額 × 率 |
| 閾値型 | ゴールド(NL)の年間100万円/GOLD Uの年間30万円 | 届けば年会費が消え、届かなければ全額かかる |
比例型は、載せた額が減ると差も同じ割合で減ります。年間120万円を使う人で、1ポイントを1円相当として数えると、次のとおりです。
- 1,200,000円 × 1.2% = 14,400円相当(1.2%のカードに全部載せた場合)
- 1,200,000円 × 0.5% = 6,000円相当(0.5%のカードに全部載せた場合)
- 1,200,000円 × (1.2% − 0.5%) = 8,400円相当の差。40万円だけ載せるなら400,000円 × 0.7% = 2,800円相当
載せる額が3分の1なら、差も3分の1です。手持ちの率ごとの差額は2枚目の還元率に並べました。
閾値型は、月に直した額で見ます。
- 1,000,000円 ÷ 12か月 = 月83,334円(ゴールド(NL)の年会費の条件)
- 300,000円 ÷ 12か月 = 月25,000円(dカード GOLD Uの年会費の条件)
閾値型の条件は、届くカードに先に載せます。比例型は少し移しても少し減るだけですが、閾値型は1円足りなくても、年会費は全額かかります。
月単位の閾値型もあります。PayPayステップは、前月に200円以上30回・合計10万円で率が1.0%から1.5%になる条件で、楽天カードとの2枚持ちで割れる様子は楽天経済圏とPayPay経済圏の2枚持ちに式で置きました。
入れ替えると外れる条件があります
どのカードで払うかは、会計のたびに選べます。ただ、閾値型の条件は、入れ替えた時点で外れることがあります。
たとえば、ゴールド(NL)とdカード GOLD Uを2枚持ち、年間120万円を2枚に分ける場合です。GOLD Uは18〜29歳限定のカードなので、両方を持てる年齢の人に限った例です。
| 分け方(ゴールド(NL)/GOLD U) | ゴールド(NL)の100万円 | GOLD Uの30万円 |
|---|---|---|
| 120万円/0円 | 届く | 届かない |
| 100万円/20万円 | 届く | 届かない |
| 90万円/30万円 | 届かない | 届く |
| 80万円/40万円 | 届かない | 届く |
2つの条件を同時に満たすのに要る合計額は、こう足します。
- 1,000,000円 + 300,000円 = 1,300,000円
年間120万円では、どう分けても片方は外れます。片方を捨てる前に、どちらの年会費が安いかを数えます。ゴールド(NL)の年会費は5,500円で、100万円に届けば毎年10,000ポイントの継続特典も付きます。GOLD Uの年会費は3,300円です。
GOLD Uの30万円が外れても、年会費が必ず請求されるとは限りません。実質無料になる条件は3つあり、どれか1つで足ります。
- 満22歳以下のご契約者
- 年間のご利用金額が30万円以上
- 対象プランの契約(2年目の年会費が確定する時点にだけ適用)
数え始める日にも、注意があります。ゴールド(NL)の継続特典のページには、こう書かれています。
- 「毎年、本会員のカードご加入月の11ヵ月後末までをご利用の対象期間として、100万円のご利用で10,000ポイントを付与します」
対象期間はカレンダーの1月から12月ではなく、カードに加入した月から数えます。入れ替えるなら、1月ではなく加入月を区切りにします。年会費の条件の算定期間は、読んだページでは「詳細はこちら」の先にあり、継続特典と同じ数え方かどうかは確かめていません。
100万円に数えない支払いと、継続特典と年会費の条件の違いは、ゴールドカードの年会費と損益分岐点に分けて書きました。
決め方は、仕分けてから数える4手順です
最初にするのは、カードの名前を見ることではなく、公式ページに書かれた条件を並べること。
- 書き出す:手持ち2枚の公式ページから、年会費・還元率・特典の条件を1行ずつ書く
- 仕分ける:各行を、金額・回数・場所と払い方・支払い先のどれかに分ける
- メインを決める:金額の行が多いほうにする。閾値型を持つカードを先に(届かなければ年会費が全額かかるため)。金額の行が同数なら、基本還元率が高いほうにする
- サブの出番を書く:回数の行はカレンダーの日付に、場所と払い方の行は店名に、支払い先の行は請求の名前にする
金額で効く条件が多いほうを、メインにします。「どちらがお得か」「どちらがいいか」は、カード単位ではなく、金額の行がどちらにあるかで決まります。
金額の行がどちらにも無ければ、公式の条件では決まりません。そのときは、引き落とし日と口座の都合で選びます。引き落とし日が2つになる話は締め日の管理に書きました。
メインカードとサブカードに関するよくある質問
仕分けで答えきれなかった疑問のうち、公式の記載で答えられるものを並べました。
家族カードやETCカードの利用分は、メインに寄せられますか?
ゴールド(NL)のページには、家族カードおよび子カード(ETCカード、iD専用カードなど)のご利用分は合算して集計する、と書かれています。ほかのカードの扱いは、読んだページには書かれていません。夫婦で集計を1枚にまとめる持ち方は夫婦の2枚目に書きました。
寄せても数えない支払いがあります。三井住友カードつみたて投資の利用金額は、ゴールド(NL)の年会費と継続特典の集計対象にならないと、同じページに書かれています。
サブカードは、使わなくても年会費はかかりませんか?
リクルートカードと三井住友カード(NL)は年会費永年無料、JCB カード Wは年会費無料と書かれていて、読んだページに利用の条件はありません。
回数で効く条件を持つビックカメラSuicaカードとdカードは、使わない年があると請求が来ます。使わないあいだにポイントの期限が来る話は3枚目は必要かに並べました。
メインとサブは、カード会社に届け出るのですか?
「メイン」「サブ」を登録する手続きは、読んだ公式ページのどれにも書かれていませんでした。どのカードを出すかは、会計のたびに決まります。
サブにしたカードは、解約したほうがいいですか?
サブにすることと解約することは別です。解約するとポイントの行き先が会社ごとに違うので、先にクレジットカードを何枚に減らすかで確かめます。
サブの出番は、店と請求の名前で決まります
サブカードの選び方は、場所と払い方、支払い先で効く条件が、自分の行動に合うかどうかです。
三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店で、スマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済またはモバイルオーダーで払うと7%と書かれています。JCB カード Wは、事前にポイントアップ登録をしたうえで、J-POINTパートナーの優待店を使うと最大10.5%です。
どちらも、その会計でだけカードを出す使い方になります。場所で効く条件は、店に着いてから選びます。
支払い先で効く条件は、請求の名前で決まります。dカード GOLD Uは、支払いをそのカードに設定した対象のドコモ利用料金に5%がつきます。ドコモ mini・irumo・ahamo・ahamo光は対象外です。旅行傷害保険は、事前に旅費などをそのカードで決済することが前提で、旅行の費用を払う日だけ、そのカードが主役になります。
- 三井住友カード(NL):一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済ではなく差し込みになる場合があり、その分は7%の対象外
- JCB カード W:優待店のポイントアップは、事前にポイントアップ登録をしたうえで使うと書かれている
7%の条件の全体は、三井住友カード(NL)の組み合わせに書きました。
回数で効く条件は、サブに回した年に外しやすいです
回数で効く条件に必要なのは、金額ではなく、使ったという事実だけです。そのぶん、使わないまま1年が過ぎやすい条件でもあります。
| カード | 条件 | 外したとき | 公式に書かれていた注記 |
|---|---|---|---|
| ビックカメラSuicaカード | 前年1年間のクレジット利用がビューカードで確認できる | 年会費524円(税込) | カードのご利用日によっては売上の計上時期が遅れる場合がある |
| dカード | 前年度に1回でもご利用(ショッピング、ドコモ利用料金、ETC、キャッシングなど)がある | 年会費1,650円(税込) | 利用判定は、売上情報が届いた日が基準 |
dカードのお知らせには、ご利用日が判定期間内でも、売上情報が判定日までに届かなければ判定の対象外になる、と書かれています。年の最後の週に1回使っても、数えられない場合があります。
数えない売上:金利・リボ払い手数料などの各種手数料、カード年会費、ETC年会費など。
外したときの請求は、dカードの場合、2027年1月以降のご利用有無に基づいて、2028年2月お引き落とし分からです。条件つき無料の3種類は、年会費無料の2枚目に並べました。
- サブに回すカードの年会費の欄に、回数で効く条件が無いか確かめる
- ある場合は、年1回の利用日をカレンダーに入れる。年末ではなく、売上が届く余裕のある月にする
- 利用に数える支払いか確かめる。手数料や年会費は数えない
- 毎月の少額の請求を1件載せておけば、忘れても条件は外れにくい(サブスク専用の1枚)
まとめ
メインは金額、サブは回数と場所と支払い先で決めます。判断の分かれ目は次の4つ。どれも公式ページに書かれている条件から読んだものです。
- 金額で効く条件が多いほうがメイン。閾値型を持つカードを先に載せる
- 入れ替えるときは、閾値の合計を足す。100万円と30万円なら、年間130万円に届くか
- 回数で効く条件は、サブでも年1回は使う。年末ぎりぎりは数えられない場合がある
- 場所と支払い先で効く条件は、その会計と請求でだけサブを出す
手持ちの1枚から足りない穴を出したいときは、判定ツールで組み合わせを見られます。
出典
この記事の数値は、各カード会社の公式ページで確認したものです。日付は確認した日で、比較サイトなどの二次情報は使っていません。
- 三井住友カード ゴールド(NL)|カード概要 / 2026年10月8日 確認
- 三井住友カード(NL)|カード概要 / 2026年10月8日 確認
- リクルートカード|ご利用ガイド / 2026年10月8日 確認
- ビックカメラSuicaカード|ビューカード / 2026年10月8日 確認
- dカード|dポイント進呈率・年会費改定のお知らせ / 2026年10月8日 確認
- dカード GOLD U / 2026年10月8日 確認
- JCB カード W / 2026年10月8日 確認
データと出典には、判定が使っている数値を1行ずつ、どの公式ページのいつ時点の記載かとあわせて置いています。
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